2015年4月10日の手記

アレクサンダー・テクニックに出会って10年。

無理なく無駄なく、自分の身体をより効率的に使うための、シンプルだけど奥の深いテクニック。

習い始めた当初は、先生の言っていることは頭では分かるんだけど、思うように身体が反応しないことだらけで、もどかしく、自分に苛立ちを感じたりしたものでした。

例えば、先生に腕を持ち上げられた時、「腕の力抜いて~」と言われても、最初は力が入っていることすら認識できず、力が入っていることに気づいた後も、どうやって力を抜けばいいのかなぜか分からず、自分の身体なのに、自分で全くコントロールできない事実にかなり驚かされたのを覚えています。

それが、ある時期を越えると、だんだん思うように体が動くようになり、身体を動かすのが楽しくなってくる。

歩くのも、階段の上り下りも、キッチンに立っている時、歌を歌う時、

”こうするとここに負担がかかるのか。じゃあこれは?”と、レッスンで教わったことを自分でいろいろ試しながら、自分の身体中に意識を巡らせながら、いろんな作業をするのが楽しくて仕方なくなってくる。

歩き始めたばかりの息子が、ちょっとした段差のある所を何度も何度も、楽しそうに登ったり降りたりしていたけれど、ひょっとすると同じように、身体を思う通りに動かせるようになったことが面白くて仕方がなかったんじゃないかなあとふと思ったりしています。

アレクサンダー・テクニックを習うまでは、自分の身体を意識して使うことなんてほとんどなかったし、ただただ習慣的に、無意識に使っていたので、頭と身体を一気にフル回転させて過ごすことが本当に新鮮で、また、本来こうあるべきだったんだなと、レッスンの度に痛感していました。

10年たった今も、身心フルに活かして過ごす面白みや喜びは変わらず。

”まだまだ奥があるな、このテクニック”と思わされるこの頃です。

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4年前に書いたものですが、今も変わらず、ほんとにシンプルだけど奥深いテクニックだと、毎日のように感じています。

プロローグ

腰痛や肩こり、外反母趾など、現代病ともいえるさまざまな慢性的な痛みに悩まされている人が本当に多くなってきました。

幸運にも痛みはないという方の中にも、頭が前方に傾き、猫背になって、空気がいっぱい入るはずの肺や、栄養を吸収するために働いている胃や腸を押しつぶした状態で生活しているという、体調不良予備軍の人もかなり多いのではないでしょうか。

こういった体のシステムにいい影響を与えない、好ましくない癖は、周りの大人のマネをし始め、テレビを見始めるころから、身につきはじめます。

そうなんです。残念ながらとても早い段階で体の誤用は始まってしまうのです。

ハイハイして伝い立ちし、歩き始めたばかりの子供は、無駄なく、余分な緊張もなく、最低限のトーンで本当にキレイに体を使います。素晴らしいシステムを持って生まれてくるわけですが、成長過程で、そのシステムを邪魔してしまういろいろな刺激がインプットされ、それが自分にとっては安全で自然だという風に脳に情報が書き込まれてしまいます。

脳が覚えた情報のもと、何をする時もだいたい無意識に体を動かしていると思いますが、実はここに改善ポイントがあります。

キーポイントは、ちゃんと考えて体を使うこと

アレクサンダー・テクニックのレッスンでは、身についてしまった無意識に発動する体の癖に気付いていただき、本来の体のシステムがうまく作動するには、どういう風に意識して体を使っていけばいいか、トレーナーが第三者の目となって案内していきます。

現在、2人の子供を育てていますが、妊娠中、お腹の中で赤ちゃんが伸び伸びと育つようにと、できるだけスペースを作ってあげられるよう考えながら、毎日を過ごしていました。痛みの少ない、怪我をしにくい、ストレスの少ない体で、自由に思いのまま動かせる体で伸び伸びと成長していってほしい。日々、たくさんの刺激の中で、いろんなものを吸収して、あっという間に大きくなっていく子供たちを見ているとそう思わずにはいられません。

これからの子供たちのためにも、多くの方に、このアレクサンダー・テクニックのアイデアを知ってもらいたい、そんな思いで活動を展開しています。

 入門ワークショップでは、デモンストレーションを交えながら、日々の生活の中でのワンポイントアドバイスやレッスンの流れを紹介しています。この機会にぜひ、アレクサンダー・テクニックに触れていただければと思います。

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入門ワークショップをするにあたり、パンフレット用に考えた文章。

この意気込みはずっと変わらず続くから、これからいろんな思いをのせるブログの1ページ目に。